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そうだ 京都は、今だ。⑭ 金閣寺 [Japan 京都]

金閣寺は臨済宗相国寺派の塔頭寺院で、その歴史を紐解くと600年以上も昔に遡ります
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京都の北山にある西園寺家(さいおんじけ)の邸宅と庭園を譲り受けた
室町幕府第3代将軍の足利義満
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1397年に山荘である北山殿(きたやまどの)の造営に着手し
舎利殿(しゃりでん)の建設を始めました
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翌年に舎利殿が完成
51歳でこの世を去るまで、義満は金閣寺の舎利殿に住んでいました
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舎利殿とは、釈迦(しゃか)の遺骨である仏舎利(ぶっしゃり)を安置する建物のこと
義満の死後、将軍邸としての役割を終えた北山殿
義満の遺言により「鹿苑寺(ろくおんじ)」という名前になりました
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「金閣寺」というのは呼び名で正式名称は鹿苑寺
舎利殿が金閣という名前であることから、金閣寺と呼ばれています
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二層と三層は漆の上から純金の金箔が貼られ
3つの様式が見事に調和している金閣寺の舎利殿
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目の前に広がる「鏡湖池」
葦原島(あしはらじま)など大小の島々や畠山石といった奇岩名石が置かれています
お天気がとても良かったので水面に金閣が反射し
まるで鏡の世界に足を踏み入れた気分が味わえました
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屋根の上には金色の鳳凰が輝き、その豪華さは素晴らしいです
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昨年屋根の改修工事が行われたそうで、金色の輝きがより一層美しい~
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生憎、茶室の「夕佳亭」は屋根の吹き替え工事をしていました
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金閣の裏側を進んだ先にある「銀河泉」
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義満がお茶を飲む際にここから湧き出た清水を使用したそうです
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泉ではなく^^小さな水たまり 今でも水は湧き出ています
「龍門の滝」 
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鯉が滝を登りきると~龍に変身するという中国の故事に由来した
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「鯉魚石(りぎょせき)」が置かれています
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足利十五代の歴史は終わりをつげ
安土桃山の激変期を経て、徳川家康によって平安の時代となります
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江戸時代には、徳川家康の命により鹿苑寺住職となったのが西笑承兌
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西笑和尚は豊臣秀吉、徳川家康の二人に政治顧問として重用され
「黒衣の宰相」といわれた人です
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西笑承兌によって鹿苑寺はその経済的基盤を固め
以後、西笑の法系によって受け継がれていきました
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明治時代の鹿苑寺は庇護者をなくし、その経済的基盤を失いました
さまざまの困難を経験しますが、歴代の住職の努力によってそれをを乗り越え維持され
拝観者を最初にうけ入れたのは、明治二十七年でした
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戦後の日本経済の飛躍的な発展と共に、多くの拝観者が金閣寺を訪れるようになりました
拝観によって禅や禅文化を世界中の多くの人に知ってもらう機会を得
その価値を認められてきました
それぞれの時代に金閣寺にかかわった人々の努力と長い歴史の実績によって
今もこの様な美しい姿で歴史を伝える事が出来るのですね
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