いつか必ず来る日

2月8日（火）

いつも通り「おはよう」と、父の所へ降りて行くと
父はトイレで倒れていました
まだ温かく、眠っているかのような顔だったので
何度も頬を叩いて、何度も体をゆすって、何度も大声で叫びましたが
いつもの笑顔を返してくれることはありませんでした

前夜も一緒に晩酌をし
「明日は爪を切ってくれ」「美味しいマグロを食べよう」
と、翌日の約束をしていました
今まで一度も私との約束破ったことのない父でした

前日・7日、一緒にワクチン接種を終え病院から戻ると
「はぁ、これで一安心だ」「春告げ花はいつ咲くかな？」
と言いながら私の腕につかまり、暫く玄関前で庭を眺めていました

毎晩、お酒のあてを作り一緒に晩酌をする私に
「有り難う」「今夜も最高だ」「娘で良かった」
「でしょう？」と、前の日も談笑し「おやすみ」をしました

「頼むから泣かないでくれ」と、父は言っていると思いますが
どんなに頑張っても
涙って体の中で次から次へと作り出されているんですね

もっともっと話したいことが沢山ありました
まだまだ教えて欲しい事もいっぱいありました

一日が24時間じゃなく、朝も夜もない
永遠に同じ日だったらいいのに

父と一緒に庭の花で季節を知り
息子（孫）の事を共に気にかけ暮らしてきた毎日が
季節の無い、色の無い世界になってしまいました

いつか必ず来る日だと思っていましたが
突然の出来事に気持ちの整理がつきません

仲良くして下さっていた方々へ
主人に偲草として一筆書いた方が良いと言われ
やっとパソコンを開け、今の思いを綴ることにしました

地震のご心配も有り難う御座いました。
部屋はめちゃくちゃでしたが、怪我もなく無事に過ごしています

「遅くなってごめんなさい」と、父に語りかける様に
明日、83歳の命の扉を閉じた父の五十日祭を偲ぶかの様に
先週から玄関前には沢山の福寿草が花開き始めました




皆様お元気で、時節柄お体にご自愛ください
ごめんなさい　　　　blogはもう少しお休みします

「2020」の時が過ぎ

昨年、ほぼ無観客で行われた「東京オリンピック」

一番当てが外れたのは、公式マーク入りのグッズを作った業者でしょう

1年延期　しかも蓋を開けてみれば無観客開催
一番のお客様となる～海外からの観客も一切来ず・・・

主人がサッカー競技会場で買ってきた1500円のタオルも
・・・ご覧の通り

都内の公式オリンピックグッズを販売する店舗は
1年以上も家賃を払いながら、全く見向見もされないので

オリンピック開催前に店仕舞いしたところもあったそうです

公式オリンピックグッズは大量在庫の山となり

保管するための倉庫代等を考えても
投げ売りするしかなくなってしまった・・・運命のグッズたち

Amazonや楽天でも格安に販売されていますが

私がアナログで見掛けた限りでは「コストコ」「ドン・キホーテ」
ワォ！「しまむら」でも投げ売りされているようです

業者は、契約前にあらかじめグッズの製造数の概算を出し
このくらいのロイヤリティーが支払えると見積ったうえで契約していて

ロイヤリティーは既に組織委に支払っているそうです

「コロナ」なんて誰も見通せなかった事
利益を考えずに契約を希望する人・業者なんていないと思いますが・・・

余りにも・・・酷すぎます
タオル、Tシャツ、手に取って見ていると色々な思いで困惑

これらのグッズ生産国はC国です
が、世界を全て狂わせたコロナの生みの親・C国
C国無しでは～どの国も生きて行く余儀ないこの世なのでしょうね

命あるもの・ハト＆アナグマ

走行中に轢いてしまいました　人生初の「生き物」・・・
バイパスは余り走りませんが、父の補聴器店～GSへのショートカットで走行

バイパスに設置された、交通渋滞感知器の上から突然降り立ってきた一羽のハト
急な出来事でしたが～
感知器上にはもう一羽のハトがその様子を見ていた事も・・・
運転しながら察していました

何故に～こんな交通量の多い道路へ！？
ウロチョロ、ウロチョロと歩くハトの行動に、咄嗟に考えた事は・・・
狙いを定めてその子を車の中心になる様に！！
心掛けて走行しましたがゴツンと言う小さな衝動　
その後の様子は・・・バックミラーで確認できました

バイパスです　もう後ろに続く車も避ける事は出来ません
良い気持ちはしません　　しかも平和の象徴のハト＆「インザーギ」
ネトフリで「ヴィンチェンツォ」（ハトの名が「インザーギ」）を観ていただけに～
その夜は中々寝付けず、翌朝起きた瞬間からあーだーこーだと主人に話すと

そう言った事、悔悟はきちんとした方が良いよ・・・と
私がランチ清算中に、お店脇に咲いていた花をフロスで＾＾束ねてくれた主人
現場検証＆供養へ向かいました　　北へ向かう車が続々と通るバイパス
「ごめんね・・・」と、二人で手を合わせた事で気持ちがスッキリ
この日からまたグッスリ爆睡出来るようになりました

この歳にして人生初！　生き物を轢いてしまったなんて・・・
そしてその週末、山形へお蕎麦を食べに出掛けた際
生き物「アナグマ」に遭遇！　これも人生初！！　しかも、逃げないし～

全く私達を警戒する気配がないので、動画まで撮ってしまい
何故か「おいで～おいで～」と手招きしてしまった私

再生できない場合、ダウンロードは🎥こちら

人間を恐れないのか、日本人を怖れないのか
生き物たちもユルユル～と過ごせるのが今の日本なのかもしれません
(ぽちの輔さんにアナグマと教えていただきました有り難う御座います)

夏河原

いつもとは違う過ごし方が求められる今年の夏

普段ならば、人の移動が活発になる夏休みやお盆休み

それなりの意識を持った我が家の今年のお盆
お墓参りへは向かうものの、親戚同士の行き来は控えた～静かな夏です

コロナ禍の世でも、自然は何も変わらず盛夏の絵を見せてくれます



山寺の直ぐそば　「立谷川」という須川の支流の川
下流で須川と合流した後、最上川に注ぎ込む川です

宮城との県境から日本海まで・・・長い旅をするこの川には
コロナを忘れさせるほど～微笑ましい子ども達の声が響いていました

盛夏を演出する鳥の鳴声

ムクゲの花

蝉の声　　心地よい川音

此あたり　目に見ゆるもの　みなすゞし 　by 芭蕉

夏の景色はいつも通り、何も変わりません

「小人のサカズキ」

ポン！と音を立てて咲く「桔梗」

母の大好きな花々を眺めながら、穏やかだった日本の「お盆」を回想します

東北を代表する一級河川「最上川」の支流である須川の上流
美しい川です

ゆったりとした川の流れ　　一瞬・季を刻む一時の花　　
暑い季節の自然達は、姿変えることなく夏の終わりに向かっています
17日までブログもお盆休みです　　暑さ厳しき折柄、皆様ご自愛ください

祭りのない薔薇園

宮城県のバラの見ごろは、例年6月に入ると始まります

我が家の薔薇も満開ですが・・・あの「バラ祭り」はどうなってる？
「せんだい農業園芸センター」の「バラ祭り」をググってみました

6月いっぱい予定されていた「バラ＆ハーブ祭り2020」の開催はコロナの為中止

約200種：1,200株のバラが咲き乱れ、優雅な香りに包まれるバラ園

「例年通り美しく咲いています」「できれば・・・薔薇もリモートでご覧ください」
とHPには書かれていますが、netで薔薇を見てどうするの？？　って感じ
開園してるし、屋外だし、密じゃないし、平日だし～行くしかないでしょ

平日だけに人も疎らです　デイサービスでの車椅子の方々が多くいらしてました
「ブロガー」

ピンク：エデンローズ　黄：サプライズ　紫：ブルー・バリュー
　
「バラの中のデート」　


「いろいろ・・・だなぁ～」

オレンジ：万葉　

「今夜のおかず、何にしよ・・・」

白：エーデルワイス　白＆ブチ：パスカリ

「はぁ～もう一度東京オリンピックが観たかったなぁ～」

私達の年代人には「養種園」と呼ばれ
幼い頃の「遠足地」定番の「せんだい農業園芸センター」

1900年に伊達家15代当主・邦宗が開園した「養種園」が前身です

いたずら坊主のたっちゃんが、幼稚園の遠足で噴水に落ちた事は今でも鮮明に覚えています　

花の見頃に合わせ、1956年から続く農業園芸センターの「バラ祭り」
今年はやむを得なく中止になりましたが
1200本のバラが華やかに～美しく、自粛中でも優雅に咲き誇っていました

うららかな日が一日も早く戻って来る事を願う様に「うらら」も花弁を広げていましたよ

旬の「母Eats」

すでに「たらの芽」は記事にしていますが
春・5月の山野には春特有の苦みと香りを持った山菜がたくさん顔を出します
「こごみ」　

おひたし・胡麻和え・天ぷらで・・・　
「姫竹」

茹でたての皮を剥き、マヨネーズで・・・が一番美味しい食べ方
お味噌と鰹節で煮物も美味しいです
「ウド」　　

あく抜き直後に大きな物は酢味噌和えでいただきます


ごま油を最後に落とした煮物も絶品です
実は「ウド」は葉から根まで、全てが美味しく食べられます

葉は、よりウドの香りを楽しめるので好きです　天ぷらやウドの葉ご飯も最高！
春の使者といわれる山菜　子どもの頃は独特の香りが苦手でした
大人になりその美味しさに目覚め、山菜レシピもたくさん登場
漢方の様に、体にもとても良い効能がある事も好きになった要因です
我が家の竹林で採れたタケノコ　
小さく刻んで冷凍していた物は～ルーロー飯用です

家族皆の大好物＾＾　玉ねぎをカリッカリに炒めるのが決め手です


刻んだ生姜とサイコロより大きめ（ハイチュウ大＾＾）に切ったバラ肉を炒めます

オイスターソース＆五香粉

醤油・みりん・砂糖・八角等を投入し、アク取りしながら
ゆで卵と一緒にコトコト煮込みます

「超激ウマ～～！ご飯が進み過ぎる～～～！」と、虫博士から

冬の間に体内に蓄積された脂肪や老廃物を排出し
活動的な体に目覚めさせてくれる山菜、何しろ手間暇掛かる食材です
「手を掛けた料理を食べさせた子は丈夫になる」と、母が良く言っていました
お陰様で私も虫博士も丈夫な子に育ちました＾＾
独りで過ごす虫博士には、バランス取れた食でコロナなんて撃退してもらわなきゃ！
これらの「春の旬＆母Eats」はそれぞれ瞬間冷凍され
週1クール便で出荷されています　なので何だかコロナで大忙しのviviちゃん
外出自粛＆オンライン授業で、ここ最近「母Eats」が多い虫博士宅
「配達員さんに飲み物とギンビスのアスパラあげちゃった」　何より嬉しいLINE

台の森プロジェクト

まず森がありました
台原という地名にふさわしく・・・
小さな森が手つかずのまま残っていたのです

オーナーの方が「この森をできるだけ生かしたい」と、仰ってることを知りました
この地に立った時・・・
自分達の夢も理想もこの森が叶えてくれる、そう思いました　＜台の森プロジェクトHPより＞　

3月初めにランチで訪れた、この「台の森」
一緒だった仲良しDEKOも、実はこの「台原小・中学校」の同級生　
その時のランチ記事はこちら→Largo Trattoria
我が家から歩いて直ぐのこの「台原」の森
ここに在った森は、その昔伊達家の家臣のお屋敷だったそうです　

この森を一大プロジェクトで素敵な森にしよう！と言う企画のこの一角

私達が美味しいイタリアンをいただいた「Largo Trattoria ラルゴ トラットリーア」の隣には～

杜のアート工房＆カフェが在ります

お天気の良い日は日向ぼっこしながら美味しい珈琲を・・・

ふんわりとした穏やかで優しい空気が流れる店内

ママ友と「陶芸体験行ってみない？」と話題に上っていた窯元・サトミキルン

サトミキルン＝さとみさんの窯

このカフェは北六通りにあった「里見窯」さんの「親子コラボカフェ」でした

置かれている3つの電動ろくろ　かなり大きいです

2019年8月～陶芸教室をお母様＆ギャラリー・カフェを息子さんが
この地で始められています　以前と変わらずお母様の陶芸教室も行われていました

営林署も直ぐそばのこの森　
車だと午前は北から南へ　午後は南（五城中学校前）から北へ（旭ヶ丘方面）
南北に走る狭い一方通行路でしか辿り着く事は出来ません
徒歩なら、仙山線・東照宮駅から10分ほどです

竹林や杉林に覆われ、幼かった私達には怖い・・・というか不思議な場所でした
怖くてダッシュで通り抜けた森・林が、このような環境に生まれ変わったなんて
台原の自慢です＾＾　お散歩が楽しみになりました＾＾

喋り出す春の庭

つつじの葉に桜の花が落とされると、我が家の庭に沢山のお喋りが聞こえてきます
まるで、我が枝の様に微笑む桜の花は・・・鳥たちが吸蜜し落としたものです

「ねぇvivi、毎日家にいるの？何してるの？」
花桃

「いつも行くスーパーは閉まってるし、コンビニしか開いてないんだよ」
紫木蓮

「保育所は休みだし、孫をず～っと預かってるのよ」
木瓜

「移しても移されても・・・と思うと真面目に誰とも会えない」
鶯神楽

「いつになったら私達、一緒に旅行出行けるのかしらね」
白木蓮

「運動不足だから歩きたいけど、外歩いてるだけで何だか気が引けるわ」
ムスカリ

「虫博士、心配でしょう？　連れ戻すとか何とか出来ないの？」
イカリソウ


「達郎のサンデーソングブック聴いてる？」
ムラサキケマン

「親子で看護師ってこの職・・・今は辛いわ」
サクラソウ

「娘の教科書を取りに車で日帰り　怖いけど東京へ行って来る！」
スノーフレーク

「色々つべこべ言わないで～今は・・・家にいないとね」
ヒトリシズカ

庭の花で一番好きな花です　　井戸の周りにどんどん増えています

「私達、水・電気・ガス、全て止まったあの数ヶ月を経験してるものね」
チューリップ


有って当然だった「自由」と「安心」　今はその二つとも存在しませんね
その一つの「安心」を少しでも確保するため
庭師、山師、ハウスクリーニング師、画廊、ヘルパー、徳川家康、シェフ、悩み相談室・・・
あれこれ日々姿を変え、viviちゃんは家で過ごしています

自粛したくても出来ず、国民・市民の生活や命の為に
力を尽くして下さっている勇気ある友や医療従事者の方々
心から感謝しその負担を少しでも軽減できるよう、微力ながら自分に出来る事に努めています
マスクバブルも崩壊し普通にマスクが買えるようになったので
私のアベノマスク代金は、医療従事者にまわしていだけると有難いです
離れた地で過ごしている学生の虫博士
新規の限定講座を受講できる事になったそうで、オンライン授業頑張っています
望まれずとも＾＾毎週「母イーツ」を送っていますよ～

言葉や文字は、時にその人へのサプリになり、時にウイルスにもなります
「楽しい」＆「旅」記事は、普段とは違う今の日常で色々な受け止め方があるだろう・・・
と思い、blogをお休みしていましたが、時期遅れになる前に～
どんな時でも変わらず咲いてくれる「春の庭の花々」を・・・1ヶ月ぶりにupします　
　　　　前記事には沢山のコメント有り難う御座いました
グルメ・旅行などの記事は、様々な方々からの閲覧をとても嬉しく励みに思います
今、この時だからこそ～の記事　　大変な状況の飲食店を応援する為のグルメ等・・・
不定期ですが記事upして行こうと思っています　　またよろしくお願いしま～す

宮城ナンバーのハーレー

2011年3月11日　
未曽有の被害をもたらした東日本大震災から今年で9年

巨大津波にのみ込まれた家屋や車、家財道具などが
過去に類を見ない膨大な量の「がれき」となって海に流出されました

流出した震災漂流物のうち、発泡スチロールや浮標は海面に浮き
風によって流されやすいものは、米オレゴン州やワシントン州、アラスカ州
カナダのブリティッシュコロンビア州等の沿岸に漂着しました

持ち主の名前が書かれたサッカーボール、乗組員のいない船、浮桟橋・・・
太平洋を越え渡った漂流物は震災の悲惨さを各国に伝えました

翌年の2012年4月　カナダ西部のブリティッシュコロンビア州の海岸に
コンテナに入った宮城ナンバーのハーレーダビッドソンが漂着

津波に襲われた宮城県山元町から流されたバイクは約6500キロ離れたカナダへ　　
約1年の年月を掛けて水没することなく太平洋を横断

ハーレーダビッドソン社は、修理をし所有者へ送り返すと話しましたが
所有者はそれを拒否　世界にこの震災の事を伝えて欲しい、と博物館へ寄付していました
「奇跡」として世界中でニュースになり、米国の博物館で展示されたハーレー

所有者と山元町の意志「震災の風化を防ぐ一助にしよう！」と

被災したバイクの展示館を、地元「山元町」に造りました


ハーレーはまた海を越え、この山元町へ戻って来ました
津波で何もかも失ったご主人のもとへ、この子は戻って来たかったのでしょう

忘れない　忘れていない　忘れてはいけない・・・忘れられない　　
でも、私達は思い出したくない日でもある3.11

あの日は夕刻から雪が降り出しました
3月も半ばだというのに　水も明かりもないのに　親戚・友人の安否も分からないのに
「こんなときに雪が降るその訳が分からない」　
13歳だった虫博士の一言に涙が止まらなかった2011年3月11日

初冬の庭

ケヤキ並木が美しい「定禅寺通り」　枝から離れた落葉が通りに舞っています
12月には「光のぺージェント」として、また美しい姿を見せてくれるでしょう

勾当台公園脇の銀杏並木のトンネル　ここが私の一番好きな「秋の黄」が見れる所＾＾
運転しながらの危険な撮影


自宅の庭へ戻って～毎年春に見事な桜を咲かせてくれる大木　
こちらはお馴染みのイナバウアー撮影法　最近この体勢が辛いお年頃になりました

地を這う匍匐前進撮影法

山茶花


ツワブキ

サフラン　どんどん増え続けています


紫陽花のドライ

ツツジもまだ咲いています


ホトトギス

小菊

白椿　母と父が植えた椿です

庭も歩く事が出来なくなった父の為に、父の部屋に一枝飾りました

昼夜の温度差が10度もある今日この頃　しのび寄る光と影の初冬　
寒さに向かうこの時期の庭　ふと気づくと・・・毎年同じ顔が庭を彩ってくれています