南Y島 （ラマ島）

この日の香港の気温は38度　　余りの暑さにビル群も霞掛かっています





取れ立ての海鮮を楽しむ為に、中環（セントラル）からフェリーで南Y島へ～



1階はエアコンの効いた船室ですが、潮風と景観を楽しむ為オープンデッキへ



気持ち良い潮風を浴びながら50分　南Y島へ到着です



南Y島
香港中心部の雑踏とは無縁の、人口僅か1万2000人の静かな島です
ここには車が一台も走っていません　　島への乗り入れが禁止されているからです
香港最初に人間が定住し始めたのがこの島で～その時代は新石器時代にまでさかのぼります
考古学的にも重要な島です
島全体が深い緑と山に覆われていて、その中を縫うようにハイキングコースが整備されています
珍しい蝶も観察できる山です
今回は余りにも暑いので、このハイキングコースは次回に・・



フェリー乗り場周辺には、オープンエアの海鮮レストランが海に面して密集しています　この島の名物です　　
南Y島の安くて美味しい海鮮レストラン　もう一つの楽しみです



レストランの店先にはこんな風に～蟹や～



貝類



赤ちゃんの顔くらいあります

馬刀貝







美しい海老



等・・水槽が並んでおり、食欲をそそります
なので～食べたい食材を水槽から選び、調理法もお願いして食べましょう～

天虹海鮮酒家　Reinbow Seafood Restaurant



海側の席で先ずは～チンタオ

馬刀貝の炒め物



やっぱり身も長～～い　　普通の貝の味です　シコシコしてとても美味しいです　



ツブ貝のカレー煮



楊枝でほじくりながらいただきます　貝の旨味が薄味のカレーとマッチしています

ハマグリのニンニク蒸し



こ～～んなに大きいハマグリ　刻んだニンニクがタップリ～絶品!!



ワタリガニのボイル



調理法は敢えて蒸すだけで・・とお願いしました



タップリのミソと卵・・美味しい～



爪の先までビッシリ～身が入ってます

このレストラン利用客は中環から送迎船があり、無料で乗船できます（要予約）
お客様の多い土曜、日曜はより新鮮な食材が用意されている為～狙い目です

香港島に近く、静かな環境で暮らせると言う事から～香港在住の欧米人に人気のラマ島
海風がのどかに吹き渡る素朴な風情と共に、美味しく良心的な値段の海鮮を食すなら～
ここまで足を伸ばすのも、香港旅行の楽しみの一つです

天虹海鮮酒家 （広東料理 / 南Ｙ島 (ラマ島)）

昼総合点★★★★☆ 4.0

　　

香港の夜 油麻地（ヤウマティ）～佐敦（ジョーダン）～旺角（モンコック）

香港の夜も活気があります　



油麻地・ヤウマティは香港の典型的な下町
この地名は、かつてこの地が人家の少ない農耕地帯だった頃に
ごま油用の胡麻が栽培されていたことに由来します

地下鉄･佐敦駅を下りて西に歩くと有名な「男人街」テンプルストリートに出ます



衣料品や雑貨の露天～海鮮料理の屋台までが並ぶ香港最大のマーケットです
露店が並び始めるのは夕方18時頃からで、20～22時頃が最も賑わいます



海鮮料理がお手頃価格で味わえるので～



いつもここで蟹や海老などを食べています



いつ来ても賑やかです



地元の人は勿論、欧米人の観光客、パイロットやCCも多いです

ゆで海老



活きた海老をサッと茹で、辛味タレで食べます
プッリットした身がとても美味しいで～す

シャコのニンニクチリ揚げ



香港名物の一つで、空揚げにして殻ごと豪快に食べます　これがまた～ビールにピッタリの絶品

焼麺



香港風極細麺　香港では定番　具も殆ど少ないので、ご飯代わりに食べます

屋台からホテルへ戻り、ホテル内のランガムプレイス



これが22時の状態・・



2F~5Fまで一気に登るエスカレーターもこんなに若者が!!



自宅へ帰ってもプライバシーもなく、暑いので夜遅くまでこうして集っているのでしょうね・・

香辣蟹 （レストラン（その他） / 佐敦 ジョーダン）

夜総合点★★★☆☆ 3.0

香港 飲茶 蓮香樓（リンヒョウラウ）Lin Heung Tea House

香港の朝は早いです



勿論、夜も遅く～正しく眠らない街です
家賃も高いので10帖程度の部屋に3世帯同居など・・当たり前
なので、食事は殆ど外食の為、街中美食で溢れています

私が香港で必ず訪れる朝食先が蓮香樓



メトロの中環（セントラル）で下車し、未だ人通りの少ない道を山側へ歩きます



昔ながらの素朴な点心が味わえるお店です



入口から入り階段を上ると～人通りの少ない外とは別世界



この混雑振り、初めて見た時は～唖然・・・でした
食べ終える人の席を狙い、近くに立って待ちます



これぞ～香港の朝食!!　朝から活気に満ちあふれていま～す
十分程度待って席をゲット!　座ったら手を挙げ店員さんに知らせ～～



運ばれてきた茶碗や箸を、お湯で各自洗います
ワゴンで回るおばさん達から好きなものを選び、シートにハンコをペタっと



これと～これ・・



このお店の名物　大包（具だくさんの万頭）



大振りの万頭の中には鶏肉･卵･海老などの具がビッシリ！ボリューム満点です

そして～私がいつも4～5セイロは食べる　鶏爪の豆豉蒸し



香港人の好物で（私も・・）皮のゼラチン質がと～～～っても美味しいんです



お手々の形で・・すみません　これをたっぷり食べた翌朝はプルプル～のお顔になります

五目野菜の餃子



粉果は、皮に浮き粉を使います　潮州式の餃子です

お店の人気2番手　マーラーカオ



これはワゴンで回る前になくなってしまうほどの人気

海老の腸粉



新鮮な海老がいっぱ～い　柔らかい生地に良く合います

チャーシュー腸粉



海老と並ぶ人気で具で、醤油味の甘辛さがピッタリです

五目ちまき



ハスの葉の香り高い中華風のちまきも～飲茶の定番です

これだけ食べても～（鶏の手は4セイロ）1200円前後で、何を食べても美味しい飲茶店です
このお店の飲茶はワゴン式ですが、オーダー式のお店も沢山在りま～す

1925年創業の、現在では珍しい伝統的な作りと、システムの店内
朝は6:00～蓮香樓は常にお客様が絶えません
早朝からの営業なので、日本へ帰国する当日朝でも食べる事が出来ますよ～♪

香港の街を歩く

世界中から年間1000万人を超えるツーリストが訪れるという香港
世界的な観光地として有名ですが、名所旧跡は少なく～
観光の為に訪れる魅力には乏しいのです・・が～香港は世界の人々を惹き付ける街です
美食天国～フリーポート・・香港の魅力は尽きません

私は香港の街歩きも大好きです
今回の宿泊先は旺角・モンコック　旺角は香港人の為の繁華街です
近くには～
美しい花々が保堂を飾る華やかな通り　フラワー・マーケット・ロード



朝早くからお店を開けていて、一年中花真っ盛り



日本ではあまり見掛けない珍しい花も見られます

小鳥や鳥かごを売る通り　バード･ガーデンや～
こうして金魚や熱帯魚だけを売っている通り　ゴールドフィッシュ・ストリート



香港では、金魚を飼うと商売が繁盛してお金が儲かるといわれ～
どの店も買い物客で賑わっています

その他、スポーツ用品の卸問屋が集まるスニーカー通り　電脳通り　ヘビのみを売る通り　等々・・
見ているだけでも楽しい街です



野菜や果物はいつ訪れても新鮮で美味しいです



アメリカンチェリーは一年中売っているので～



いつも歩きながら必ず食べます　大粒で甘く～とても美味しいです
今回はライチ・マンゴスチンも食べ頃で、とっても美味しかったですよ～



パパイヤもとても大きい～～



勿論、スーパーは地元のCity' Super やWatson's・そごう・7-eleven(七十一便利店)等々・・
何でも揃いますが、果物・野菜等はこうした活気に満ちた空間で、生産者の手から買うのも～
日本では味わえない香港旅行の醍醐味です

黄油蟹 （ウォンヤウハイ） 東海酒家

黄油蟹を食べるなら～ここがお勧めよ!　と友人に教えられた「東海酒家」East Ocean



伝統的な広東料理を、モダンにアレンジした斬新なメニューを提供してくれるお店です

お隣の個室では赤ちゃんの100日祝いが行われていました





案内されると直ぐに黄油蟹がお出迎え～



こんにちは～♪



今年は一隻：　H$488(1H&=11円)　約5000円(上海蟹の数倍)



窓際の席へ～　黄油蟹のコースをオーダー



ビールは勿論!　青島（チンタオ）ビール



papaと乾杯～



している間に・・テーブル上に次々と食する道具?が並べられていきます



手袋まで・・



先ずは軽く海老煎餅から～



魚のフリッター



鯛の様な・・パサパサした魚です　最後まで何の魚か分かりませんでしたが～美味しかったです

海老の炒め物



プッリプリの海老をきざんだ「わさび」と炒めています　美味しい～
メニューを撮り忘れたので～オーダーシートを・・



何とな～く字で分かりますよね・・

フカヒレスープ



これでもか～!!　と言うくらいの量のフカヒレ～☆　ヒレの形のままで豪快!
スープと言うより姿煮です　



何とも言えない上品な味～本来のフカヒレの味がしっかり出ています
ヒレは等級や大きさで値段が違います

そして～～黄油蟹登場



半分に割ってみると～～



真っ黄色～～味噌と溶け出した卵の何とも言えない濃厚な味!



爪・足の先まで溶け出した卵で身が黄色く～トロトロ～～最高～～!!



瓜の炒め物



これは、何瓜?　とお店の方に尋ねると・・持って来て下さいました～それが～これ・・



良く分かりませんが・・瓜です　ん～ヘチマとズッキーニのあいのこ・・といった感じ

ガチョウの水掻きのタレ煮込み



トロトロに煮込んだ水掻き　ゼラチン質の皮の部分は、ツルンとした独特の味わいで珍味です
とても美味し～～い!　



一緒に煮込んだ付け合わせは～～何とこれ



街中で撮影した「文旦」　このブンタンの皮です　全く柑橘の味がせず、パンの様な食感でした

小籠飽



中から出てくる熱々のスープとお肉の旨味～!!　美味しい～～☆

デザートは大～～好きな「ツバメの巣」のシロップ煮



こんなに沢山のツバメの巣の原型と、プルンとした食感の寒天に似た味・・
明日はツルツルだわ～～幸せ～～



コースを食べ終える頃、外は夜景が美しい時間となり～



対岸のシンフォニー･オブ･ライツも始まりました!

香港では滅多にコース料理は食べませんが～
黄油蟹はコースでオーダーするお店が多いです　蟹だけではお腹が満たされませんものね・・
日本で食べれば数万円はするこの様なコースも、香港なら7000円前後でいただけます♪
満足!満足!　お腹いっぱいなので、少しお散歩して～ホテルへ戻りましょう♪

東海(尖沙咀The ONE) East Ocean Restaruant (The One) （東南アジア料理（その他） / 尖沙咀 チムサーチョイ）

夜総合点★★★★☆ 4.0

香港 夏物語

黄油蟹を食べに食の香港へ～
朝8時・全日空で成田へ向かいま～す



以前は仙台→香港便もキャセイで就航していましたが～
今は飛んでおりません



IBEXではサービスされないコーヒーを飲みながら～50分　成田到着



すんなりトランスファーで44番ゲートへ
滑走路は渋滞・・次から次へと離陸を待つ飛行機が列んでいます・・



離陸後・・早速～機内食



やはり～全日空　和食が提供されま～す　ビールもAsahiです♪



約4時間ちょっとで香港到着～♪



いつもは機場快線（エアポートエクスプレス）で移動しますが～



今回のホテルは九龍島なので、的士（タクシー）を利用



九龍島が宿泊先の場合、料金も時間も差ほど変わりませんが～
香港島へ宿泊する際は、エアポートエクスプレスの方が便利です



ホテルへ到着～チェックイン手続きを～



荷物を置いて着替えをし、早速友人のオフィスへ～
彼女のオフィスはチムサアチョイ・スターフェリー乗り場前の星光ビル



一階には大好きな「許留山」が在ります



香港へ来たら先ずはこれ!　マンゴージュースを飲まないと・・



こちらはタピオカ&ココナッツミルク入り～



これがまた～濃厚なマンゴーがゴロゴロで美味しいんです～～
飲みながら～ヴィクトリア港の潮風を受け、そぞろ歩く遊歩道　星光大道(Avenue of Stars)



ここへ来ると～「香港に来た～～!」と感じられる場所



毎晩20時から開催される、対岸に林立する高層ビルの「シンフォニー･オブ･ライツ」
これを眺めるのにも絶好のポイントです

Hui Lau Shan （フルーツパーラー / 尖沙咀 チムサーチョイ）

昼総合点★★★☆☆ 3.5

さて～香港　夏物語りの始まりで～す
香港の夏、異常に暑いです・・
殆ど冬に訪れている香港・・この暑さに耐えられるかしら・・

少々引っ張りますが～仙台記事も交えながらアップしますので宜しくお願いしま～す

黄油蟹 （ウォンヤウハイ）

香港では色々な蟹が食べられます
有名どころでは～上海蟹ですが、日本で余り知られていない黄油蟹といった蟹・・
6月下旬～8月にかけてのこの時期のみ、この蟹を食べることができます

黄油蟹とは～産卵期の蟹が浅瀬に上がってきた際
夏の暑さにより卵が溶け、それがクリーム状になり～全身に回った状態の珍しい蟹です

香港の流浮山と中国珠江流域が交わる河口付近で採れるこの今だけ限定の蟹　



一種の突然変異によって生まれたことから～奇であり～異!!
なので、数も少なく貴重な蟹です　食べられるのはこの先数年かも・・

と、言う訳で～昨年は息子の受験もあり・・食べに行けなかったので
この蟹を食べに・・ちょっと出掛けて来ます
来週半ばには戻ります・・それまでブログもお休みしますね～
戻ったら又ヨロシクお願いしま～す

マカオのスリ事情

媽閣廟

中国語で「マコウミュウ」と呼ばれることからマカオ地名発祥の地ともいわれています

お待たせしました～
香港記事、忘れたの？まだ？はい、はい、忘れてませんよ～
前回7/3にアップした記事の続きであります　二ヶ月ぶりですぅ
龍華茶樓で朝食兼、ランチを済ませ禡閣廊へ向かい観光をしていました

「媽閣廟」はマカオ最古の寺院で6世紀以上前、福建省からやってきた漁民によって建てられたと言われている中国寺院です
船員や漁師の守り神である「阿禡」を祀っていて「阿禡閣（A-ma-kok）」とも呼ばれており
人々の篤い信仰を集め参拝者が絶えません
勿論！観光名所No.1でもあるところ
事件はそこで起きました







こんな神聖な場所で・・こんな事があって良いものでしょうか
スリです　友人がスリに遇いました
観光を終え、私達を待っていてくれたタクシーに乗り込むと・・友人が青ざめた顔・・
「ない・・・」「財布が・・・ない」「な～～～～い！」

マカオは「カジノ」の街
多額の現金を持ち歩いている外国人が多いのでそれを狙ったスリが最近多発しているそうで
観光客だけではなくツアーガイドまで、このスリに遇うことが多いそうです
フェリーターミナルや観光名所には、地元で有名なスリ集団がいるらしく・・・
はい・・狙い撃ちされてしまいました・・トホホ・・

直ぐさまクレジット会社にストップ手配の電話
しかし・・・十数分足らずの間にカードは使われていました
キャッシングですこの手口はやはりプロでもカードは安心です保険が掛かってますから
現金＆お財布は戻ってきませんけど・・命は助かりました～
ブランドもののお財布は売られてしまうそうです・・だれか、香港で買ってませんか？
肝心要のパスポート！これは二人分私が持っていたので難なく済みました～
マカオではスリにご注意を！こんなところでこんな事をしているあなたたち！きっと天罰は下りますよ

因みに中国にはこんな言葉があります

破財免災
お金・財産の損失は災難を防ぐ事になる。。
スリが多い中国にとって、慰めの言葉かもしれないけど・・
災難に遭わなかっただけ由としなければ・・ね？

龍華茶樓 Casa de Cha Long Wa

香港記事載せて～！と言うリクエストが多いのと・・
今日はお祝いなのでもう一つアップましょう

１月にマカオへ行った際、朝食（ランチ兼）を取った龍華茶樓ロンワーチャーラゥ
出発前からチェックしていたお店です。
香港では何軒も飲茶を食べていますが、どのお店も何度か改装され美しい店内
(まだ数軒、昔の姿を留めているお店もありますが・・)

この龍華樓、なんと創業1962年！私の生まれた年
（どうりで心が惹かれるわけだわ～）
当時のままの店内で常連客が多い、とガイドブックに載っていたので
これは間違いなく元祖香港人の飲茶だ！と、思い・・
タクシーを飛ばして行ってみました

市場脇のタイル張りの細い階段を上り、店内へ入ると・・



あら本当
タイル張りの床、天井でゆっくりと回るレトロな扇風機、緑色の鉄枠の窓
すべて創業当時と変わらないそう



お昼を回っていたので店内は一段落（飲茶は本来、早朝に食べるので）



お茶も自ら選びお湯を入れて貰います～香港では味わえないわ～
香港のお茶はプアール茶やジャスミン茶が一般的
ウーロン茶は少し高価です

大きな蒸籠の中から飲茶を自分で見てセレクトすると
店員さんが持ってきてくれます（とても熱いので）



美味しい～～
私の大好物　シーチゥフォンジャオ（鶏爪蒸し）シュンヨンジンヨッパーイ（豚スペアリブのにんにく風味蒸し）
飲茶の定番ですが、ここまで美味しい物は初めて

四蒸籠も食べてしまいました

又来た～い！絶対に食べに来た～い！そう思わせてくれたマカオの飲茶

龍華茶樓 （飲茶・点心 / マカオ）

昼総合点★★★★☆ 4.0

しかし・・この笑顔が消えてしまう事件が・・この後に起こるのでした

その話は次回香港編で・・



龍華茶樓　　★★★★★

3 Rua Norte do Mercado Alm. Lacerda 2857-4456

7:00~14:00(点心は12:00頃で終了)

マカオに行かれた際には是非とも食べていただきたいで～す！

香港穴場スポット その１

香港リピーターの私
多い時で年に三度、少なくとも必ず一度は訪れています
それを知る友人達や、お客様から「香港ネタも載せて～」「穴場、教えて～」
と、リクエストがあり「香港」カテゴリを作ってましたが、中々アップ出来ずスミマセン
ではリクエストにお応えして
今回はとっておきの「香港穴場スポット」

[香港の伝統儀式　スリッパ叩き]

ツキが無い、ライバル、恋敵、渡る世間は鬼ばかり・・
香港人の間ではそんな人間関係の悩みを解決する儀式があるんですよ～
それが「打小人」
広東地方に伝わる道教の巫術儀式です

小人とは・・
相手の作為、非作為にかかわらず、自分の行く手を阻む特定または不特定多数の存在
この小人を呪うとか成敗するのが目的ではなく、運命の間違いで絡まってしまった
互いの縁を断ち切り、以後は関係なく互いの道を歩もうという`さよなら`の儀式なのです
ツキが無いとき、体調が悪いときには常時
中国の二十四節気のひとつ「驚蟄」（日本の啓蟄・新暦３月５日頃）には
春雷に驚いて虫けら等不浄なものや危険な白虎が横行する、という言い伝えから
一年の無事安泰を祈り、香港中のお寺でこの儀式を行う習わしがあるそうです
日本の神社で行う「お清め（清め払い）」でしょうか・・

こちらが灣仔・ガード下の執行者おばさん
既に何人か待っています・・



先ず
お札に自分の名前と目標人物の名前を書きます
（相手の名前を書かないで心中にしまっておいても良いそうです）
おばさんが目標人物の名を書いたお札を石の上に敷き、スリッパでビシバシと執拗に叩きます
紙細工の虎や小人の口に豚の脂身を塗り、満腹にして悪さをさせなくします
緑豆や生米を周囲にまいて穢れを祓い、紙製の宝物を燃やして神にそなえます
１対の小さなバナナ状の木片を投げ、結果を確認します二個が違う方向になる聖杯が出たら儀式は終了
小人の怨念が思いのほかしつこい場合は、この組み合わせの聖杯が出ないそうで・・
成功を意味する聖杯が出るまで儀式は続きます

何かにとりつかれたように一心にスリッパを打ち付けるおばさんの姿を見ていると
本当にこれは効き目がありそ～～うと、恐ろしささえ感じます



費用は内容によって違うようですが、一回40HK$～（400円前後）

あいにく毎回過密スケジュールで時間が無く、未だ体験していませんが
次回は「打小人」儀式を受けてみようと思ってま～す