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江戸時代から伝わる行事「加勢鳥」に祝い水を [Japan]

今年は東北も雪が少ないです 
山形もご覧の通り白いベールを被ったような山々
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山形県上山市にあった「上山城」 
江戸時代には上山藩の藩庁が置かれた城でした
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会津の東山、庄内の湯野浜と並び、「奥羽三楽郷」と称えられる温泉地でもあります
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その上山に江戸時代初期から伝わる民俗行事・奇習「加勢鳥カセドリ」
11日盛大に行われました
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「ケンダイ」という蓑・ミノをかぶった若者に手桶から祝いの水をかけ
五穀豊穣や商売繁盛などを祈る上山伝統の民俗行事
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蓑・ミノの下には何も見に着けていない為
蓑を脱ぐと、擦れと寒さで体が真っ赤です
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五穀豊穣・家運隆盛・火伏せの神様の「加勢鳥」
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上山城をスタートし、温泉街や市街地を練り歩きます
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加勢鳥に扮した34人の中に、今年はポーランド人が2名参加していました
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住民がバケツやひしゃくで水を掛けると「寒い!」と悲鳴を上げながらの笑顔^^
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びしょ濡れの足袋に草鞋・・・一瞬でしもやけになりそうです
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カセ鳥(カセどり)は、山形県上山市で毎年2月11日に開催される旧暦小正月の祭事
「小正月に遠い土地からやってくる神の声によって、一年の豊かさを祝う」
という信仰から生まれたそうです
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「稼ぎ鳥」または「火勢鳥」に由来していて
商売繁盛や火伏せを祈願するための行事とされています
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小雪舞うこの日、カセ鳥が練り歩く場所では彼ら&見物者の為甘酒等が振舞われました
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祝い水を掛けよ~う!と待つ子ども
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上山城に昇殿を許された高野村の若衆三人が、御前で加勢鳥を披露
御殿では新しい手桶と柄杓で加勢鳥に水をかけ、酒と銭一貫文で労ったとの事
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一方の町方加勢は、周辺部の各村から集まった若衆が
商家の連なる町中の門々を歩き回り、出迎える町人から手桶の水をかけられ
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町人は火伏せや商売繁盛を祈願してご祝儀を出し、酒や切り餅を振る舞ったそうです

お囃子に合わせて「カッカッカーのカッカッカー」と歌いながら踊り回るカセ達
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真冬の北国で冷水を浴び、その水が凍りつくこともあるという過酷な祭事
商売繁盛の呪い(まじない)、水商売の繁盛を祈る意味もあるといわれています
なので、温泉街(各旅館)を練り歩くのですね~
私がこの祭事で欲しかった(目的^^)のは~この蓑・ミノ
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神の化身である加勢鳥のケンダイから抜け落ちた藁は縁起物だそうです
この藁で女の髪を結うと、黒髪の豊かな美人になると言われているようで
少しでも白髪が減って美しい黒髪でいられるなら~どこまでも~~~!
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かつては上山市だけではなく~日本全国で小正月に蓑をかぶった者が人家を訪ね
このように「カッカッカ」と鳴いて祝儀をもらう、という風習があったそうですよ
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