やまぶどうの籠 [deep emotion]
山形県の最南端福島県の県境に位置する「米沢市」 米沢牛でも有名です
山形県の母なる川「最上川」の源である吾妻連峰の裾野に広がる地
米沢市の笹野地区に伝わる木彫玩具・笹野一刀彫「お鷹ぽっぽ」
材料には弾力性のある「こしあぶら(私の大好きな山菜^^)」が使われています
この鷹、見た事ある方も多いかと思いますが・・・
「お鷹ぽっぽ」の「ぽっぽ」とは、アイヌ語で「玩具」という意味
米沢藩主上杉鷹山公が、農民の冬期の副業として工芸品の製作を奨励した事にはじまり
「魔除け」や「禄高を増す」縁起もの・・・として、親しまれています
その「お鷹ぽっぽ」の元祖 笹野一刀彫「鷹山」
3月初めですが~ご覧の通りの雪の壁・米沢
彫りは6代目の「戸田寒風」親方さん 鷹の絵付けは奥様です
入り口を入ると開口一番!「職人のいるところに昼時に来るもんじゃねぇ」
丁度お昼時に着いてしまった私達夫婦・・・
「スミマセン・・・どうぞお気遣いなく~召し上がって下さい」
「いいから、上がって!上がって~!一緒に食べましょう!」
見ず知らず&突然訪れた私達へ、奥様や職人さんの再三の誘い
これ以上お断り出来ず~図々しくも座敷へ上がり込ませていただき
つきたての「納豆餅」や「あんこ餅」「青菜と雑魚のお煮つけ」をいただきながら
囲炉裏わきで、親方のお話を~色々伺いました
実は、ここまでわざわざやって来た私の目的は「お鷹ぽっぽ」ではないんです
「誕生日(3/23)何が欲しい?」「山ぶどうのかごが欲しい^^」
「そのかごは、出来るなら自分で編んでみたい」
そう、お目当ては~「山ぶどうのかご」^^
国産と中国産、様々にnetでも販売されていますが~やはり山ぶどうの篭は国産の手作り品
「なら、先ずは作っている工房に行ってみようか」と、主人の一言で
全国でも有名な「戸田寒風」さんの工房へやって来たわけです
「やまぶどう」はブドウ科のつる性植物
その「ふるさと」は、川を渡り~大きな岩を登り~熊に出合いそうな冷涼地の山奥
周辺の木々へ蔦を這わせ、やまぶどうの蔦は自生しているそうです
太いものだと直径10㎝にも及ぶ蔓
皮が採れる時期は、水分をたっぷり含んでいる5~6月の梅雨の時期
こちらの籠は100年物の農耕作業に使われていた物だそうです
囲炉裏の上にも沢山の「非売品」が
どの籠も4~50年物の素晴らしい色をしたものばかり
これで分かると思いますが、山ぶどう蔓で編まれた籠はとても丈夫
そして・・・親から子、子から孫、それ以上の世代にも継がれていけるほどの代物
木に絡まっている蔓をナタで落とし
表面のバサバサした鬼皮をむくときれいな皮肌が現れます
その皮を丁寧に~なるべく太く長く剥く作業もですが・・・
山に入り熊笹をかき分け、木を採る作業・・・考えただけでも重労働
こうして採った蔓を水&防虫剤に浸してやわらかくなった皮
乾燥させ、鞣し、ひご幅に切り揃え、木型に合わせて編んでいきます
皮を選んでひご状にしていくため、採ってきた皮全部は使えないそうです
底部分を木型に固定して、編み目が緩まないよう目を詰めつつ編んで生きます
「編み方、教えて上げても良い ただし一年は必要だ」
「網技を身につけたら、うちの職人で働いてもらう」
「ん?奥さん、その爪は自爪か? だったら先ずは爪切ってからだな^^」
若い頃から~この山ぶどうの蔓編みをしてみたかった私
もうチョッと若く、父の介護がなければ・・・米沢まで車で通ったと思います
蔓の採取から籠の完成まで、多くの時間と人の手が費やされている故の値の籠
この「山ぶどう」編みに関しては
「編み方を教えて欲しい!」等と簡単に言っては~い・け・な・いと思いました
昼食を終えた職人さんが作業に戻りました
大自然で生き抜いてきた「山ぶどう」の蔓を、鞣し削がる技術
神業を持つ人・職人さんの手によって、農耕作業の必需品から~
「山ぶどうの篭」は、代々へ継がれて行く美しい姿へと形を代えています
山形県の母なる川「最上川」の源である吾妻連峰の裾野に広がる地
米沢市の笹野地区に伝わる木彫玩具・笹野一刀彫「お鷹ぽっぽ」
材料には弾力性のある「こしあぶら(私の大好きな山菜^^)」が使われています
この鷹、見た事ある方も多いかと思いますが・・・
「お鷹ぽっぽ」の「ぽっぽ」とは、アイヌ語で「玩具」という意味
米沢藩主上杉鷹山公が、農民の冬期の副業として工芸品の製作を奨励した事にはじまり
「魔除け」や「禄高を増す」縁起もの・・・として、親しまれています
その「お鷹ぽっぽ」の元祖 笹野一刀彫「鷹山」
3月初めですが~ご覧の通りの雪の壁・米沢
彫りは6代目の「戸田寒風」親方さん 鷹の絵付けは奥様です
入り口を入ると開口一番!「職人のいるところに昼時に来るもんじゃねぇ」
丁度お昼時に着いてしまった私達夫婦・・・
「スミマセン・・・どうぞお気遣いなく~召し上がって下さい」
「いいから、上がって!上がって~!一緒に食べましょう!」
見ず知らず&突然訪れた私達へ、奥様や職人さんの再三の誘い
これ以上お断り出来ず~図々しくも座敷へ上がり込ませていただき
つきたての「納豆餅」や「あんこ餅」「青菜と雑魚のお煮つけ」をいただきながら
囲炉裏わきで、親方のお話を~色々伺いました
実は、ここまでわざわざやって来た私の目的は「お鷹ぽっぽ」ではないんです
「誕生日(3/23)何が欲しい?」「山ぶどうのかごが欲しい^^」
「そのかごは、出来るなら自分で編んでみたい」
そう、お目当ては~「山ぶどうのかご」^^
国産と中国産、様々にnetでも販売されていますが~やはり山ぶどうの篭は国産の手作り品
「なら、先ずは作っている工房に行ってみようか」と、主人の一言で
全国でも有名な「戸田寒風」さんの工房へやって来たわけです
「やまぶどう」はブドウ科のつる性植物
その「ふるさと」は、川を渡り~大きな岩を登り~熊に出合いそうな冷涼地の山奥
周辺の木々へ蔦を這わせ、やまぶどうの蔦は自生しているそうです
太いものだと直径10㎝にも及ぶ蔓
皮が採れる時期は、水分をたっぷり含んでいる5~6月の梅雨の時期
こちらの籠は100年物の農耕作業に使われていた物だそうです
囲炉裏の上にも沢山の「非売品」が
どの籠も4~50年物の素晴らしい色をしたものばかり
これで分かると思いますが、山ぶどう蔓で編まれた籠はとても丈夫
そして・・・親から子、子から孫、それ以上の世代にも継がれていけるほどの代物
木に絡まっている蔓をナタで落とし
表面のバサバサした鬼皮をむくときれいな皮肌が現れます
その皮を丁寧に~なるべく太く長く剥く作業もですが・・・
山に入り熊笹をかき分け、木を採る作業・・・考えただけでも重労働
こうして採った蔓を水&防虫剤に浸してやわらかくなった皮
乾燥させ、鞣し、ひご幅に切り揃え、木型に合わせて編んでいきます
皮を選んでひご状にしていくため、採ってきた皮全部は使えないそうです
底部分を木型に固定して、編み目が緩まないよう目を詰めつつ編んで生きます
「編み方、教えて上げても良い ただし一年は必要だ」
「網技を身につけたら、うちの職人で働いてもらう」
「ん?奥さん、その爪は自爪か? だったら先ずは爪切ってからだな^^」
若い頃から~この山ぶどうの蔓編みをしてみたかった私
もうチョッと若く、父の介護がなければ・・・米沢まで車で通ったと思います
蔓の採取から籠の完成まで、多くの時間と人の手が費やされている故の値の籠
この「山ぶどう」編みに関しては
「編み方を教えて欲しい!」等と簡単に言っては~い・け・な・いと思いました
昼食を終えた職人さんが作業に戻りました
大自然で生き抜いてきた「山ぶどう」の蔓を、鞣し削がる技術
神業を持つ人・職人さんの手によって、農耕作業の必需品から~
「山ぶどうの篭」は、代々へ継がれて行く美しい姿へと形を代えています
山ブドウの篭の技術が、今後とも、伝えられてゆくといいですね。
by テリー (2021-03-22 06:36)
6桁とは・・・0が1個多い~!!
そう言えば、昔に言われましたね。。
伺うときは、昼時は外せと。。。
自身は大丈夫でしたか?
こちらも揺れました。。(;゚ロ゚)
by 横 濱男 (2021-03-22 06:52)
お値段を見てビックリ!!!
編み方もいろいろあって素晴らしいです。
丈夫で長持ちするからお値段もそれなりなんですね。
by こんちゃん (2021-03-22 07:44)
わぁ~!
山ブドウの篭!ステキですね~。
by shiho (2021-03-22 08:03)
「先ずは作っている工房に行ってみようか」パパさん優しい♡
山ぶどうのカゴのお値段にビックリですが
蔓の採取から籠の完成までの工程を考えると
相応のお値段なのですね^^
使えば使うほどつやが出て美しく
自分だけの籠になっていくのでしょうね(*'▽')
一日早いですが
お誕生日おめでとうございます\(^o^)/
素敵な一年になりますように♪
by raomelon (2021-03-22 10:31)
ひょえ~!びっくりのお値段!
でも何世代にも使えるような丈夫な物なんですね。
ちゃんと後継者がいるんでしょうか・・・。
明日がお誕生日なのですね。おめでとうございます!!
by よーちゃん (2021-03-22 10:59)
素敵な篭ですけど値段もいいですね。
by JUNKO (2021-03-22 12:25)
小学校の林間学校みたいなもので
月山へ行ったときに、
家族へのお土産で私が買って帰ったのが
一刀彫のニワトリでした(^^)
鷹だとお鷹ぽっぽ、鶏だと鶏ぽっぽ?
鷹のほうが精悍でカッコいいですね(笑)
山形産の山ぶどうを使った繊細な籐籠、
その材料を仕入れるまでに大変な苦労があり、
さらに職人の技と経験によって生み出された
唯一無二の伝統工芸品はこのお値段も納得です。
で・・・、自分で編むことは断念したviviさん、
誕生日にはどの籠を選ばれたのかしら?
お誕生日、おめでとうございます(^^)
by あおたけ (2021-03-22 15:29)
こういう匠の技は、製作マニュアルがあるわけではないので、
後を継ぐ弟子がいないと廃れてしまいます。
ビデオで録画しておいても、それを見て真似するだけでは
力加減などが分からないので、
難しいところですね。
今日がお誕生日なんですね。
おめでとうございます。
by とし@黒猫 (2021-03-22 16:45)
こんばんは!
”ひえ~!!!”ものすごくお値段にビックリです!
by Take-Zee (2021-03-22 18:47)
素敵な一年の始まりになりますように
心を込めて
お誕生日おめでとう♪
by まりっぺ (2021-03-23 06:26)
誕生日おめでとうございます。 良き一年になりますように。q(^_^)p
by himanaoyaji (2021-03-23 06:54)
上杉伯爵亭で米沢牛のすき焼きをたべ、上ノ山温泉に宿泊
翌日は最上川の船下りをして、クラゲの水族館を見て瀬波温泉へ
昨年の秋、立老連の旅行でこのような計画を立てていましたが中止
今年は、その旅行のリベンジです
地震はいかがでした、地震慣れも度重なるのはよくないですね
by koh925 (2021-03-23 17:03)
凄く長持ちするのですね。
ヴィトンのバックは3世代もつとか聞いたことがあるのですが実はこまごまと修理をしながら使うらしいのです。
丸のまま3世代は持たないそうです。
それから比べると凄いですね。
by ヤマカゼ (2021-03-23 19:11)
お誕生日おめでとうございます!これからも
ますます元気にあちこち歩いてください(^^)
とても感動の見学だったようでなによりでしたね。
米沢のあたりはすごい豪雪地帯かと思って
いましたがやはりすごい雪が残っていますね。
6年前に新潟に行ったときから上杉謙信のファンになって
いたので、いつか米沢に行ってみたいと思っていました。
米沢牛はともかく(^^)上杉家の歴史に関するものを
いろいろ見てみたいです。
by プー太の父 (2021-03-23 19:34)